いっぼう、DDEのレベルも、健康な人より眸がん患者で高く、血中濃度が高くなるほどリスクが高くなった。

ところが、DDE濃度が高い人ではPCB濃度も高い傾向があったため、この影響を統計的に考慮して分析したところ、DDEによる眸がんリスクの上昇は、統計的に意味のある結果にはならなかった。 研究者らは、今回の研究が、眸がんと有機塩素系化合物の血中レベルについて調べた最初の報告であると述べています。
しかし実際には、この報告に2ヵ月ほど先立つ、1999年1月18日号の「ランセット」誌に、スペインで行われた同じ方法による研究が掲載されています。 こちらの報告では、51例の豚がん患者では、26例の健康人と比べて、DDT、DDE、PCB1180のレベルが高いという結果でした。
この2つの研究結果から、環境中のPCBやDDTによって豚がんのリスクが高くなる可能性が、仮説として浮上してきたといえるでしょう。 ところで、今回のサンフランシスコの研究では、すでに眸がんにかかってしまった患者から採血をしていることが、最大の問題点です。
がん患者では全身的な栄養状態が低下するため、栄養状態を反映する血中脂質の量も少なくなります。 PCBやDDEは血中脂質に溶け込んでいるので、がんによって脂質の量が少なくなると、これらの物質が脂質の中で濃縮されて、見かけ上の濃度が高くなってしまう可能性があります。
研究者らは、この問題の影響を評価するための分析もしています。 それによると、PCBの濃縮が25%を越えるような場合には、眸がん患者で血中PCB濃度が高いという今回の結果は、(PCBが暉がんリスクを高めた結果ではなく)この濃縮による見せかけの結果で説明できてしまうということです。
この問題点は、先に報告されたスペインの研究にも同じようにあてはまります。 そのため、この2つの報告によって、「環境ホルモンが眸がんの原因になる」と結論づけるのは早急です。
あくまで「両者の関連性が、仮説として浮上してきた」と考えるのが穏当でしょう。 今後の研究が待たれるところです。
(研究デザイン症例対照研究)小児の知能や運動能力の発達に対する環境ホルモンの影響が懸念されていますが、新生児の臍帯血の甲状腺ホルモン濃度は、母胎内でのPCB曝露と関連していませんでした。 米国立環境保健科学研究所のグループによるこの研究は、「疫学」誌2000年5月号に報告されました。


結婚相談所 東京を廃止し、その上で新しい結婚相談所 東京の制度に移行していくとした。